
将来は海外勤務も経験してキャリアアップを目指したいから、今のうちに英会話を勉強し、海外でも通用する英語力を身につけておきたいなぁ。あと、TOEICのスコアも昇格要件に含まれているから、TOEIC対策の勉強もしていかないといけないけど・・・仕事も家庭も忙しい社会人が英会話を習得できる勉強法はあるのかなぁ?
今回は上記のように、「社会人のための英会話の勉強法」について書いています。
結論から言いますと、忙しい社会人でも英会話を習得することは100%可能です。また、正しい勉強法を知っていれば英会話習得へのスピードも格段に上がります。
僕自身も色々な勉強法を試してきましたが、試行錯誤を繰り返すことにより今回の勉強法にたどり着き、TOEICは880点を達成、今ではカナダでエンジニアとして、カナダ人の仲間と一緒に仕事をしています。
この記事を読めば、社会人のあなたにもできる英会話の効率的な勉強法がわかり、海外の勤務先でも通用する英語力を身につけることができます。
社会人のための英会話の勉強法その1:まずはTOEICで英語の基礎を身につける
TOEICの勉強をすることで英語の基礎を身につける
TOEICの勉強をすると聞くと「試験のための勉強」というイメージを持つ人は多いと思います。ある意味それも間違いではありませんが、TOEICの本質を理解すると、英会話の学習にも非常に優れていることがわかります。
TOEICで使われる英文は非常に優秀で、特に
- キレイな英語表現を学べる
- ビジネスシーンで使える英語表現が豊富
- 簡単な英文から始め、レベルに合わせて徐々に難易度を上げていける
という点において英会話を学ぶという目的にも活用することができます。
TOEICの学習を進める手順
それでは、実際に学習を進めるための手順について解説していきます。
ちなみにTOEICテストの内容ですが、リスニングパート100問、リーディングパート100問の合計200問が出題されます。
問題数も多く、勉強のボリュームもかなり大きくなりますので、正しい戦略を持たずに勉強を始めてしまうと途中で挫折する可能性が非常に高くなります。
そうならないためにも効率的な勉強の手順を確認しておきましょう。
今の自分の実力値を知る
TOEICの勉強をすると決まったら、まず最初にやるべきことは、一度問題を解いてみて自分がどの程度スコアを取れるかを知ることです。
理想は実際にテストを受けてみてスコアを割り出すことですが、それが難しいのであれば問題集を買ってきて、テスト形式で問題に取り組むという方法でも大丈夫です。
その際は正確なスコアを割り出すことはできないので、正解数(または誤答数)で実力を把握するようにしましょう。
自分の弱点を把握する
一度問題を解いてみると、簡単だった問題、難しかった問題がわかります。
基本的には解けなかった問題すべてに対して対策をするのが理想ですが、初心者の場合、あまりにも間違いが多すぎて「どこから手を付ければいいのかわからない・・・」となってしまうこともあるかと思います。
そのような場合はまずパート1の問題から丁寧に学習を始めるようにしましょう。
詳しくは次項で説明しています。
学習の重点項目を決める
もし仮にあなたのスコアが400点未満、あるいは正解数が3分の1程度であれば、まずはリスニングパートを重点的に取り組むことをオススメします。
特にリスニングパートのパート1で取り扱われる英文は非常にシンプルですので、まずはこのシンプルな英文がしっかり理解できるようにしましょう。逆に、パート1の英文が理解できないようであればそれ以降の英文を理解するのはとても困難です。
ですので、まずはパート1の英文を、主語、動詞、目的語の位置関係に注意しながら、辞書や解説を参考に意味が理解できるまで勉強します。
パート1の英文にある程度自身がついてきたらパート2→3→4へと勉強の重点をシフトしていきます。1つのパートに重点を置いているときは、ほかのパートの勉強のことは一旦忘れてしまいましょう。
徐々に英文が複雑になってきますので、取り扱われる文法や単語をその都度理解、記憶しながら学習していきます。
目標は500点台
特にリスニングパートを重点的に取り組むことで、英文の構造が徐々に定着し、英文の理解が少しずつ楽になってきます。簡単な英文が理解できるようになるとリーディングパートの問題も自然と解きやすくなってきますので、スコアも伸ばしやすくなります。
TOEICで500点台を取ることができれば基本的な英文の構造は理解しているといますので、基礎固めとしてはここで一度区切りをつけましょう。
社会人のための英会話の勉強法その2:瞬間英作文で英作文能力と瞬発力を身につける
TOEICの勉強をすることで、英語を
- 聞き取ること
- 読み取ること
についてある程度自身がついたら、次は話すためのトレーニングに入ります。
ちなみに、TOEICでよいスコアが取れて「いっちょ英語で話をしてみるか!」と思っても、この段階でいきなりネイティブスピーカーと話をしたらあなたは間違いなくロクな会話をすることができません。
話すためのトレーニングを積んでいないと、いざ英会話をする時、全くと言っていいほど自分の思いを言葉にすることができません。
むしろ「TOEICではいいスコアが取れて、自身があったのに・・・」と、かえって落ち込んでしまうかもしれません。
ここからは、TOEICの勉強で身につけた英語を、実際に使いこなすための方法について紹介していきます。
瞬間英作文トレーニング
このトレーニングは今では非常に有名となっていまして、たくさんの方がブログなどで紹介しています。
また、僕も実際にこのトレーニングを行うことにより、格段に英語を話すスピードが速くなりました。
僕の周りにもこのトレーニングを勧めたところ、やはり以前は英語をしゃべることが苦手だった人でも、トレーニングをやった後はかなり楽に話せるようになったと言っていました。
トレーニングにはこちらの書籍を利用します。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
基本的なトレーニングの流れは本書の中に記載されていますが、簡潔に言いますと
- 日本語の文章を見て、英文に作り替える
- 記載されている英文を見て答え合わせをする
- 英文を声に出して発声し、口が慣れるまで練習する
- 1~3を繰り返す
といった流れでトレーニングを進めていきます。
記載されている例文を何度も何度も繰り返すことで英作文能力がグングン伸びていきますので、時間の許す限りこのトレーニングは続けましょう。
また、瞬間英作文トレーニングは他にもいくつかのシリーズが出版されていますので、ちょっと負荷を上げたい場合には別の教材に取り組むのもアリです。
言い換えトレーニング
瞬間英作文トレーニングを行うことにより、簡単な内容をスラスラと英文にしてしゃべることができるようになります。
ただ、社会人にとって、特に仕事で英会話を使う場合には
- クライアントとの契約内容
- スケジュールの綿密な打ち合わせ
- 想定外のシナリオに対する予防策
など、ちょっと難しい話題にも英語でやり取りする必要が出てきます。
そんな時に役に立つのがこちらの本
入門33パターン はじめる!英作文
こちらの本では、
難しい内容でも、自分の知っている構文に無理やり当てはめてスッキリ簡潔な英文が作れる
という方法が紹介されており、色々なシーンに応じた内容のトレーニングすることができます。
本書の中に
といった例文があります。
この例文の中ですと、特に「~にとどまらず」や、「~にまでも」ってどうやって英語で表現したらいいんだろう?と考えてしましますよね。
この場合はシンプルに
not only A but also B「AばかりでなくBも」
の構文を使うことで言い換えることができます。
そうすれば、
のように、とても簡単に英文を作ることができます。
このように、「伝えたい内容を極力シンプルな英文で表現する」という方法が身に付きます。
複雑な内容を英語で話したいとき、必ずと言っていいほど
- 言いたいことを日本語で考える
- その中に必要な単語を思い浮かべる
- 英語に変換するために一旦日本語を英語の語順で並び替える
- 日本語を英語に変換する
- 話す
といったステップを踏むことが多いですが、実際これではネイティブの会話に追いつけません。(僕も何度も経験しました)
このステップをなるべく減らすことで会話への負担を軽くすることができ、会話に置いてけぼりにされないようになります。
例えば・・・
あなたは今日の午後1時から5時まで打ち合わせの予定が入っているとします。
そこへあなたの同僚から「2時から打ち合わせできない?」と聞かれたとします。
あなたは「今日の午後はちょっとスケジュールがいっぱいなんだよね・・・」と言いたい。
さて、あなたは何と返答しますか?
「スケジュールがいっぱい」
「午後はちょっと厳しい・・・」
とか、すぐに英文が出てこないかと思います。
そんな時は単純に「busy」という単語を使って、
と言えばカンタンに表現することができます。
難しい構文や単語をわざわざ使わなくても、自分が知っている構文や単語を上手く使って自分の状態を簡単に表現することができます。
このように、言い換えの方法を知ることにより、表現そのものがとても楽になりますので、英会話をとてもスムーズに進めることができます。
社会人のための英会話の勉強法その3:ネイティブスピーカーと話す
ここまでで、
- 英文を聞き、読み取ること
- 簡単な英作文ができること
- 言いたいことを簡単な英文に言い換えること
ができるようになりましたので、ここからは実際に英会話でこれらのスキルを伸ばしていきましょう。
1~3を繰り返すことで英会話の能力はどんどん伸びていきますので、あとは実践でどのくらい自分が発揮できるかを確認していきます。
最初は戸惑うことが多いかと思いますが、あとは「慣れ」が必要になってきますので、どんどん英会話をする機会を増やし、1~3を繰り返すことにより英会話の能力を伸ばしていくことができます。
ネイティブスピーカーと英会話をするためには英会話教室に通うかオンライン英会話に登録するのが一番簡単だと思いますが、特に社会人のように時間に制限がある場合にはオンライン英会話が手軽に始められるでしょう。
オンライン英会話の講師の中には日本語もしゃべれるバイリンガル講師もいますので、そうしたサービスを提供している会社を見つけるのも有効だと思います。
社会人のための英会話の勉強法のまとめ
さて、今回は「忙しい社会人でもできる英会話の勉強法」について話をしてきました。
勉強法の順序を整理しますと、
- まずはTOEICで英語の基礎を身につける
- 瞬間英作文で英作文能力と瞬発力を身につける
- ネイティブスピーカーと話す
という内容で紹介しました。
すべて僕自身が経験してきたことで、また、実践してみて本当にナマの英会話に役立っているものばかりです。
英会話ができるとネイティブスピーカーとのコミュニケーションを通して、彼らの文化や習慣、考え方の違いにおいてたくさんの気づきや刺激を受けることができますので、ぜひ今回の勉強法を実践して、たくさんの国の人と触れ合う機会を増やしてみてください!
今回もお読みいただきましてありがとうございました。
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